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マサとマサルと部長の日々

小説説明

 

32才のマサタカの主観で描くありそうで、なさそうで・・・

イライラ、ドキドキ、色んな感情の中でこれからどうしようか迷い踏ん張って生きていくお話。

 

私の名前は将敬(マサタカ)。

苗字は森柾(モリマサ)。

少々ややこしい名前である。

小学生の時のあだ名はマサマサである。

中学ではマサやタカが多かった。

高校ではマサタカが大半である。

社会人になると苗字のモリマサや名前のマサタカである。

 

そして俺は今現在32才のサラリーマンである。

大手家電メーカーの家電を電気屋さんなんかに営業に行き、取り扱って頂けるように営業スマイルをしている。

正直、何百回辞めようかと考えた事か。

そんな俺がどうして辞めずに入社から10年目を迎えたかというと。

窓際ではあるが、部長がいたからである。

何を隠そう・・・可愛いのだ。

 

この会社には部長がどの部署にも二人いるのだ。

部署の一番奥の部長と窓際の部長である。

これは会社的に部署の仕事の内部的(人事的)なことを窓際の部長が。

部署の外(顧客、売上など)の仕事を奥の部長が。

その理由は仕事の成果を、効率良くまとめて上に報告する為らしい。

 

ま、それは会社の言い分であって、働いている私たちサイドから見れば責任転換の効率化だ。

顧客をたくさん取れば窓際の部長に表彰が行く。

だが、同時に顧客がたくさん獲得できたということはもちろん売上も上がる訳で。

同時に奥の部長も表彰になるわけだ。

顧客からの満足の(アフターサービスなどでの)声は奥の部長のみに表彰が。

だが、部署での揉め事や外からくるクレーム何かは窓際部長のみの責任なのだ。

 

なんともいたたまれない気持ちになるが、イコールで信頼、信用を得ているのは窓際部長である。

大抵のこの部署の者は窓際部長のことを好きだが、

私の場合はみんなの好きとは少々違うのである。

いや、語弊があった。

大分皆とはちがうのである。

 

私はゲイなのだ。

まぁゲイっぽい感じの少し太っていて髭があり、天然っぽい感じの「漢」といった具合の人が好みなのだ。

まさに窓際部長!!

この10年間は部長が居たが為にこの会社にいたようなもの。

そしてこの10年間は部長に片思いをしてきたのだ。

あ、誤解があってはならないので言っておくが、他の人と交わらなかったわけではない。

 

しかし部長はこちらなのでは?

と何度か思った事がある。

一つに、結婚もっ子供もいない。もちろんそう言った浮いた話を聞いたことがない。

二つに、少しではあるが体を鍛えることが軽い趣味らしい。

ジムなどには行っていないらしいが、家で鍛えたりすることが好きらしい。

三つにパンツである。

一年に一回部署での慰安旅行と、一年に一回会社での慰安旅行。

夏と冬に分けられてあるのだが、私も部長も家庭もなくすることもないので毎年二回必ず参加しているのだが。

そこでお風呂の際私は必ず部長を誘って行くのだが拒否られたことは一度もなく、

更にパンツがボクサーパンツなのだ。

この年代ではかなり・・・おっと、部長の年齢は53で、今年の誕生日で54才だ。

で、53才でボクサー。しかもワインレッドや緑と黄色のレゲエカラーのものまで履いていた事もある。

4年ほど前にはパンダ?猫?な良くわからないキャラクター物を履いていた。

 

そして確信的だと私が思っている四つには。

ゲイ御用達のスーパー銭湯を部長も御用達と言うこの揺るぎない事実。

しかも、夜の込み入る時間帯を避けてとも思えるが、9時辺から来るのだ。

この時間はお仲間の品定めの時間帯。

更に金曜日、土曜日が多いときたら・・・疑いようがどこにあろう。

 

がしかし!!

絶対ではない。

私は毎晩そうだったらいいのになぁ~という想像と妄想の狭間で彷徨っている。

 

 

 

@私の妄想書物presentedでっぷ子狸@

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