



マサとマサルと部長の日々
さて、まずは炭酸を出すか。
私は炭酸好きなので結構買いだめをしている。
グラスに氷を入れその後に炭酸を入れて、あのシュワーっとなる感じが好きなのだ。
部長は裸のままソファーに座っている。
それも俺がいつも座っているTVの真ん前。
普通ならこんなに嬉しい朝はないはずなのに、
むしろこの張り詰めた感じな雰囲気が気まずい・・・
「どうぞ」
「あぁどうも」
・・・・・・・・・・
沈黙だ。
部長はTVをずっと見ている。
こういう時の部長はなんだか、どうして・・・
さて、服を洗いに行くか。
おお~
見事に悪臭を放っている。
ワイシャツ、靴下、タンクトップ、パンツ、スラックスは洗濯機へ。
スーツの上着は・・・どうするんだ?
「部長スーツの上着はどうすればいいんですかね?」
「シャワーで軽く流しておいてくれ」
最近流行りのシャワーで洗えるやつなのか。
洗濯機はOK。
シャワーだけといっても表面の汚れが落ちるだけなのだが。
後からクリーニングに持っていくのだろう。
「トイレを借りるぞ」
いきなり隣から声を掛けられたらおどろく。
「あ、はい、どうぞ・・・」
取りあえずこんなものでいいだろう。
さて、ぼちぼち朝ごはんを作るか~
っともう10時になる所だ。
結構俺は寝ていたらしい。
部長は服が乾くまでここに裸でいる気なのだろうか。
いくら夏とはいえ、今から洗って干したのでは夕方くらいまで乾くまい。
俺の服を貸して外で飯では嫌なのだろうか。
結構俺は自他共に認める親父くさいファッションらしいので部長にも合うとおもうのだが。
というか部長のトイレ・・・異様に長い。
また体調でも悪くしたのでは?
しかしここで余計に声を掛けてまた不機嫌度が増しても困る。
15分程音沙汰がない・・・
流石に長いであろうトイレ。
俺は割と早い方なのでこんなに長いと不安になる。
割と便秘ぎみな方はこの程度は普通なのか?
まぁ声くらいかけてもいいだろう。
「部長・・・大丈夫ですか?」
「うぅ・・・ん
何がだ?」
「あ、いや、その。
少し長いので体調でも悪いかなと」
「俺はこれくらい普通だ。今出るから待ってろ」
ほらまたちょっとだけ不機嫌度アップだ。
出てきた部長はそのまま風呂場に行き、
ドアも開けっ放しにシャワーだ。
どうしたものか。
今日の部長はいつものそれの部長より更に扱いが難しい。
というか何を考えているのやら。
「腹が減ったなマサタカ」
ほら言わんこっちゃない。
しかもいきなり裸の部長に自分の名前を呼ばれることがこんなにドキッとするものだとは。
「何か作ります?
それとも俺の服でよければお貸し出来るんで、
外で食べます?」
「マサタカは料理するのか?」
「たまにですが(笑)
味も期待しないでくださいよ。」
え?何!?
部長TVに夢中じゃん!!
俺との会話は・・・その程度・・・
