



マサとマサルと部長の日々
頭を洗っている最中になんだか物音がした。
部長が起きたのかな?
まぁ子供じゃないんだから大丈夫だろう。
どうやらそれは安易な考えだったようだ。
あの賢部長が泣いているような声が聞こえる。
泥酔状態な部長を見たのも初めてだが、まさかの泣くタイプの方だったとは。
とは言え頭を洗っている最中の俺は今はどうもできないので。
少し我慢していただくしかないのだ。
「ぅぅわぁぁ~ん!!」
随分と近くに感じるその声に驚いだが更に驚いたのが。
ガダン!
「誰かいないのぉぉ~~」
服のまま風呂場に入ってきたのだ。
「ちょ、部長待ってくださいよ!
俺今頭洗ってるんで!」
そんな言葉はなんのその~
「オゥェエエ~」
部長が嘔吐したのだ・・・
シャンプーが目に入って目が開けられないので見てはいないが。
この音と匂いは確実にそうであろう。
急いでシャンプーを流し。。。
当の本人は寝ている。
ゲロまみれな服を着て風呂場で。
なんだが本の40分前までのあのトキメキが懐かしく感じる気がする。
案の定起こしても起きはしない。
服を脱がせて軽く洗うか。
少し前の自分ならドキドキもしただろうが、鳴き声を聞き、嘔吐を間近でされ、そしてこの臭いに包まれていたら、
決して間違っても変な気にはならない変な自信が私にはある。
ということで。
事務的に脱がし、シャワーを顔にかからないように慎重に浴びせて。
これが濡れてるからワイシャツも靴下もくっついて大変だった。
汗の匂いどころかゲロの匂いしかしないので、間違いは起こさず済んだ。
といい方に考えよう。
流石に臭いのでボディーソープで洗おう。
べ、別に変な下心はないのだが。
チンチンとお尻を少し入念に洗った。
少し半立ちになった。
これは私も部長も双方だ。
軽く拭きベッドへなんとか連れて寝かせることができた。
「はぁぁ~」
ため息も出てしまう。
まさか憧れの部長が初泊りでこんな事になろうとは。
俺は・・・風呂に入る前より汚れた気がする。
入りなおそう。
今度は部長が泣くことなくスムーズに入れた。
ゲロの掃除も含めての話だ。
部長はスッポンポンでかけたタオルケットもはがして寝ている。
こうして見ていると本当に可愛い。
口というか息がゲロ臭いが、この際それはどうでもいいくらい部長は可愛い顔で寝ていた。
どうも寝れる気がしないので本でも読むことにしよう。
変な本ではない!
顔と体に似合わず結構本が好きなのだ。
ベッドに本を置くような形で私はベッドの横に座っ読んでいた。
まぁありがちだが、そのまま眠ってしまったらしい。
案外嘔吐事件で疲れていたのかも。時間も時間だったからな。
